今後のステンレス鋼材の需要については、日本国内では激減はなくとも右肩上がりに増加していく時代は終わったと言われます。

しかし、アジア圏まで目を向ければステンレス鋼材の需要の増加はまだまだこれから期待できます。
アジアに展開していくために日本国内で実施している在庫流通の機能をもとにした商売がアジアのどこでできるかを４つのポイントを意識して考えました。

1.　信頼できる流通機能を必要とするところ
2.　ステンレス需要が国内でも伸びていく可能性があるところ
3.　日系企業と友好な関係を組めるところ
4.　国民性が勤勉で向上心があるところ

ベトナムは、原油、石炭、石油など天然資源に恵まれており、9000万人を超える人口となっています。
そのため、資源を活用する石油精製・製紙・発電や人口増加で必要となる食品・薬品・飲料品などステンレス材料の必要性の高い設備や工場の建設が今後見込める国です。
また、南北高速鉄道をはじめとした各種建設工事の資金協力を日本に依頼している国であり、日本政府も積極的な取り組み方針を出しているなど、日本との関係も良好な国です。
チャイナプラスワンで中国から拠点をベトナムに移す日系企業も増加し、信頼できる材料調達の機能がますます必要とされる環境に変わってきています。
人口の半数以上が30才未満というベトナムでは、経済成長が期待できます。ベトナム人は安定志向で勤勉です。手先も器用で真面目、かつ向上心もあると言われます。

このように４つのポイントがかなり合致する国として、ベトナムで新たな拠点を構え、まずはスタッフとともにベトナムの成長に貢献できる会社をと立ち上げました。
現在、協力できるメンバーと一緒になって、この国と必要とされる流通機能を築き、更にアジアに必要とされる企業を目指します。